「それは違うんじゃないですか?」と、すぐに反論してなかなか言うことを聞かない若手社員。デキる上司は、そのような部下に何と声をかけているのでしょうか。(ギックス取締役 田中耕比古)
実績ないのに自信過剰な部下……
デキる上司は何と言う?
多くの管理職、マネジャーの皆さんの頭を悩ませているのが、「最近の若者」との接し方なのではないでしょうか。
「最近の若者」という表現は、古代エジプト文明の壁画や粘土板にも記されていて、古代ギリシャの哲学者プラトンも使っていたといわれているくらいですので、実際のところ、「最近の若者」に問題があるのではなく、単純に世代間の価値観の違いだと捉えるべきでしょう。
ただ、世代間の違いと分かっていても、実際に仕事が円滑に進まないのは問題です。特に、上司を困らせるのが、「自信満々で言うことを聞かない部下」の存在です。
上司や先輩から見ると、経験も浅く、何か成し遂げたわけでもないのに、こちらの指示を素直に聞き入れずに「そのやり方は違うんじゃないでしょうか」などと生意気にも言ってくる……ように見えます。
この問題の根底にあるのは、当然ながら、部下が自分の力を過信しているということ。自分自身がどの程度の実力なのかを正しく認識できていない、自信過剰な状態です。「自分も若い時はそうだった」と、感じる方もいるかもしれません。
自信過剰で口だけは達者……。そんな若手に対して、上司、先輩の立場からできることは何でしょうか。