日々仕事をしていると、多くのやりとりを「テキスト」で行う。言葉通り、テキストコミュニケーションでは、情報は文字でしか伝わらないのだが、それ以上のことを読み取ろうとする人が少なからずいる。そうした行動は、仕事をする上で「圧倒的に損」である。(山田進太郎D&I財団 COO 石倉秀明)
「空気を読まずに文字を読む」が
できない上司は嫌われる
オフィスワークをしている人は、個人差はあれど、毎日とてつもない量のテキストを書いたり読んだりしているだろう。
仕事のメール、チャットはもちろん、プライベートのやりとりもLINEなどのチャットで済ませている人は少なくない。私たちは、毎日大量のテキストに溢れて仕事をしている。
筆者は2016年から約8年間、全従業員がフルリモートワークで働く会社を経営し、毎日のように大量のテキストコミュニケーションを行っていた。
経営して2年くらい経過したときに、リモートワークではあることが重要だと気付いた。それは、「空気を読まずに文字を読む」ことだ。
これはリモートワークのTipsの一つではあるが、毎日大量にテキストを送り合っている現代のオフィスワーカーにとっても、重要なことだ。
もっと言えば、これができない管理職は、「言っても仕方ない」「あの人に何かいうとめんどくさいのでやめておこう」と思われてしまい、情報があまり入ってこず、気付いたら「裸の王様」になってしまう。
なぜそのような状態に陥ってしまうのか。