料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬の野菜は、栄養もたっぷり
健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、きゅうり!
5~9月の暑くなる時期に旬を迎えますから、まさに今が旬の野菜です。
水分が多く95%以上を占め、暑い季節の水分補給や疲労回復に役立ちます。
カリウムが比較的多く、体内にたまった余分な塩分の排出を促し、塩分過多によるむくみやだるさの解消につながるといわれています。また、皮に含まれる苦み成分であるククルビタシンの効果も注目されています。
そんな、きゅうりのおいしい食べ方を生産者さんに聞いたところ意外な答えが!
なんと、「加熱がおすすめ」とのことでした!
きゅうりをベーコンで巻いて加熱調理。
もちろん焼いてもおいしいのですが、4つ割りきゅうりを1本ずつ巻いて素揚げにすると、さらに食感が変わっておもしろく、まるでアスパラのような味になるのだそう。
ほかにも、豚肉とオイスターソースで炒めるのも、生産者さんはよくする食べ方だとおっしゃっていました。
また、今回はもう一つ面白い情報を聞いたので、紹介します。
実は……きゅうりは場所によって味も食感も違うのだとか!
写真の左側、へたのある上側は、さっぱりとした味で、しっかり歯応えがあり、下側は甘く、パリパリとした食感なのだとか。
ぜひ、この切り方も試して、味の違いを感じてみてくださいね!
旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの!とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!