料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから今、旬を迎えている野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

栄養もたっぷりの、旬の野菜を食べよう

良質なたんぱく質と、食物繊維が同時にとれる! 今が旬のすごい野菜とは写真:難波雄史

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、スナップえんどうです。

育っていく過程で食べ方が変わるえんどう豆。若いうちはさやがやわらかいので、まるごと食べることができ、成長するとさやは固くなりますが、代わりにまるまると大きくなった実が食べられるようになります。
早採りして皮ごと食べるものをさやえんどう、豆が大きくなるまで成長させて完熟した豆を食べるグリーンピース、そして今回紹介するスナップエンドウは、グリーンピースを品種改良して生まれたもので、成長してもさやがかたくなることはなく、さやごと食べることができます。豆の粒感と、肉厚のさやのシャキシャキ食感を同時に楽しめますよ!

えんどう豆類は、共通して良質なたんぱく質を含んでいるのが特徴です。
さらに、グリーンピースは食物繊維が豊富で、野菜の中ではトップクラス!絹さやはビタミンCが豊富で、いちごと同程度の含有量を誇りますが、スナップえんどうはβ-カロテン、ビタミンC、食物繊維が豊富なのが特徴です。

そんな栄養たっぷりのスナップえんどうの、おいしい食べ方を生産者さんに聞いてみたところ、

「フライパンに敷き詰めて焼く!」

のだとか。こんな食べ方、初めて聞いた!という方も多いかもしれませんね。

小口切りにしたスナップえんどうをフライパンに敷き詰めて、押さえつけながら焼きつけるだけ。
火は通しすぎず、食感を残すのがおいしいコツで、最後に塩をぱらりと振れば、できあがりです!

簡単においしく食べられますから、ぜひシャキシャキした食感を試してみてくださいね。

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの!とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!