
米顧客情報管理(CRM)サービス大手のセールスフォースは、収益性が向上しても成長が止まりつつあるときには、それほど好感されないことが分かった。投資家が人工知能(AI)のような成長阻害要因に気が付いている場合は、特にそうだ。
セールスフォースはまだ成長停止領域には達していない。しかし、29日に発表された2-4月期(第1四半期)決算と業績見通しを踏まえると、同社はそこに少し近づいたようだ。売上高は前年同期比10.7%増の91億ドル(約1兆4300億円)となり、伸び率は過去最低だった。また、5-7月期(第2四半期)の増収率はわずか7%との見通しが示された。いずれもアナリスト予想を下回った。