医師による傷の遠隔観察を可能にしたり、傷跡をできにくくしたり、光や電気で傷の治りを早くしたりする新世代のスマートばんそうこうの実現が近づいている。こうしたハイテクばんそうこうはいつの日か、今使われているガーゼやプラスチック、またはラテックスでできた単純なばんそうこうに取って代わるかもしれない。今のばんそうこうは傷の状態を検知することはできず、患部を圧迫したり、クリームや軟膏を固定したりする程度の機能しかない。「傷のケアでは、中世の医療を行っているようなものだ。大量の湿布や軟膏で手当てしている」。アリゾナ大学医学部(ツーソン)外科の主任教授で、スマートばんそうこうの開発に取り組む研究者の一人でもあるジェフリー・グートナー氏はこう話す。「イノベーションはあまり起きていない」
傷が早く治る「スマートばんそうこう」 実現近づく
リモートで患部を観察したり、光や電気で治療を行ったりするばんそうこうの研究が進んでいる
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