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山形市のハウスメーカー、クリエイト礼文（れもん）が施工した2822棟の戸建て住宅における建築基準法違反の大問題。施主たちによる集団訴訟に発展する可能性があるだけでなく、火災保険についても問題が発覚した。さらに本稿では、住宅ローンについても問題が潜んでいる点について詳述する。（保険ジャーナリスト 鬼塚眞子）
防火措置に不備があることを
クリエイト礼文が正式に認定
山形県山形市に本拠地を置くハウスメーカー、クリエイト礼文（れもん）。同社が施工した戸建て住宅のうち2822棟における建築基準法違反の大問題。筆者の取材によれば、集団訴訟に発展しかねない事態に陥っている。（『約2800棟の戸建てで「施工不備」発覚！山形のクリエイト礼文、あきれた対応で集団訴訟に発展か』参照）
そうしたクリエイト礼文の対応に対し、国土交通省や山形県は不満をつのらせている。屋根裏の外壁施工不備についての報告はあるものの、複数の施主から床のきしみや盛り上がり、コンセントボックスの防火設備の不備など、さまざまな不具合が訴えられているからだ。
そして、コンセントボックスの防火措置がなされていないことが、火災保険の契約に大きな影響を及ぼす可能性があることについて、『火災保険の契約に大問題！山形市のハウスメーカー「クリエイト礼文」施工の住宅、防火対策でも不備発覚』で述べた通りだ。
その後、6月3日に同社は「省令準耐火構造の仕様不備について」というリリースを公表し、防火措置に不備があることを正式に認めた。（https://createlemon.jp/others/DJw2ig8D）
問題は他にもある。それは、火災保険と問題の根底が共通する住宅ローンについてだ。次ページでは、住宅ローンに潜む問題について詳述する。
