体の不調のワケは「ゆがみ」にあり。たった10秒のリカバリーで、だるい体を今すぐスッキリさせよう。やることは「簡単なチェック」と「10秒のエクササイズ」だけ。「ゆがみ度」がわかる9項目に注目だ。本稿は、久保田武晴『疲労がふっ飛ぶ!10秒ゆがみリカバリー』(自由国民社)の一部を抜粋・編集したものです。
自分に合わないエクササイズは
体がさらにゆがんでしまう
いよいよ実践に入るわけですが、その前に心に留めおいてほしいことがあります。
それは、万人に有効なエクササイズは存在しないということです。
ものすごく大雑把に言えば、体のゆがみというのは、ゆがみと反対方向に力を加えれば改善し、ゆがみと同じ方向に力を加えると悪化します。つまり、骨盤が前傾している人が、骨盤の後傾を直す(前傾させる)エクササイズをすると、ゆがみがひどくなる可能性があるのです。
ゆがみリカバリーは、その人のゆがみ方に応じた方法で行って、はじめて効果が出ます。ですから、まずは自分自身の体のどこがどのようにゆがんでいるかを把握したうえで、それにふさわしいエクササイズを選択しなければなりません。
YouTubeをはじめ、ネット上には「猫背を改善する方法」や「ストレートネックの直し方」など、ゆがみにまつわるさまざまな健康情報が流布しています。
その中には、きちんとした専門家の監修のもとで作成された信頼できる記事もあれば、眉唾モノの情報も混じっています。
また、仮に情報が正しかったとしても、それが自分に合っているかどうかを判断するのはなかなか難しいのではないかと思います。
たとえば腰痛と一言でいっても、その原因はさまざまです。反り腰(骨盤前傾)のために腰が痛む人もいれば、猫背(骨盤後傾)のせいで腰痛になる人もいます。
ですから「これで腰痛が消える!」という煽り文句を信じて試してみたら、かえってゆがみが強調されて腰痛が悪化することもありうるのです。
そうした事態を回避するために、まずは自分の体の状態を簡単にチェックする方法をご紹介します。
一刻も早くリカバリーを試してみたい気持ちもあるかもしれませんが、初めにチェック法を試し、ゆがみの有無や、その度合いを確認していきましょう。