本稿で紹介するのは、骨盤の前後の傾きを簡単にチェックする方法です。

たった「10秒」で骨盤の歪みが元通り!簡単エクササイズ&効果を上げる歪みチェック運動を伝授
左右どちらも同じ高さまで上がれば問題なし。本書より転載/Illust:(C)徳丸ゆう拡大画像表示

 椅子に座った状態で片足をゆっくりと上げて、膝がどこまで上がるか確かめてください。片足が終わったら、もう一方の足も同じように上げてみます。

 左右どちらも同じくらいの高さまで上がれば問題ありませんが、手のひら1枚分でも差があるようなら、骨盤が傾いているサインです。左右の差が大きければ大きいほどゆがみも大きく、こぶし1つ分以上違う場合は要注意だと思ってください。

 骨盤のどこがどう傾いているかは、足の上がり方を見ればわかります。一般的に、足は高く上がった方が健康的なイメージがありますが、本件においては逆で、足を上げやすい(高く上げられる)方の骨盤が後傾しています。左足の方が高く上がる人は、左側の骨盤が後傾しているというわけです。

 違いがよくわからない方は、鏡の前で行ったり、机など目印になる家具の隣でやってみるといいでしょう。

気になる部分を集中して
ケアするエクササイズ

 次は上記のチェック法「足を上げて左右差を見る」に対応するエクササイズです。足の上がり方に左右差がある人は、上がりやすい側の骨盤が後傾しているので、逆側に押して戻しましょう。

たった「10秒」で骨盤の歪みが元通り!簡単エクササイズ&効果を上げる歪みチェック運動を伝授
エクササイズ(1)抵抗運動により骨盤を正常の位置に戻す。本書より転載/Illust:(C)徳丸ゆう 拡大画像表示
『疲労がふっ飛ぶ!10秒ゆがみリカバリー』書影『疲労がふっ飛ぶ!10秒ゆがみリカバリー』(久保田武晴、自由国民社)

 やり方はとても簡単で、椅子に腰かけて「上がりやすい方の足」の腿に両手を置き、ぐっと力を入れて押さえながら、その状態で足を上げていきます。

 上から押さえつけているので、足を上げるには相当な力がいりますが、頑張って上げられるところまで上げて10秒キープしてください。10秒はきついという人は、5秒でもかまいません。この抵抗運動により、後傾していた骨盤を正常の位置に戻すことができます。