圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化がすごい」と話題の『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』著者・森武司氏は、2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円となった。ここまで会社を成長させてきた秘密は何か? 本書からより深い学びを得ようと、インタビュー企画を実施。今回インタビューするのは、銀座のオーナーママとモデルの経験を経て経営者となった水川美南氏。
現在は美容皮膚科のコンサルタント、そしてミスコンの主宰者として、viviana group CEOを務めている。今回は、本書でも多く触れられている“人を集める・つなげる”ことを得意とした水川氏に「人との信頼関係を築くコツ」を聞いた(ダイヤモンド社書籍編集局)。

【元銀座のママCEO】自動的に信頼関係が生まれるたった1つの習慣Photo: Adobe Stock

ミスコンを開催した理由

――日本発・個性を重視したミスコンの「miss viviana japan」の主宰者でもある水川さん。
女性起業家や独立を目指している人のためのミスコンとのことですが、立ち上げの経緯を教えてください。

水川美南(以下、水川):モデルとして世界に出てみると、海外のモデルは実業家が多いんです。

そんな人たちを見て、すごく輝いているなと思いました。

私はミスコンとモデルしか取り柄がなかったので、ミスコンで世界大会に行ったとき、「みんながこういうことを経験できたら、留学よりも経験値が大きくなるのにな」と思ったんです。

ミスコン出身者の中には、YouTuberやハリウッド女優になった人もいました。

でも、自分は身長が低い、子どもがいるからと、ミスコンに出ることすら思いつかない人も多い。

ただ、日本では、アイドルだと身長が低くて人気のある人も多いですし、子どもがいても持ち前のメンタルの強さを活かして活躍している人もいます。

だからミスコンに出場する資格はみんなにある。

多様性が認められるような時代なのに、年齢や身長で自分を制限するのは変ではないかと。

自分がやりたいことに向かって頑張っている人たちを集めたら面白いことが起こるのでは? と思い、私はミスコンを開催してみました。

そんな想いから始めたミスコンも、今年で4回目を無事に終えることができました。

――4回のミスコン開催を経て、どのようなことを感じられましたか。

水川:今回はジェンダーレスということで、性転換をした方も出場されました。回数を重ねるたびに参加者の自由度が増しています。

それと同時に、エンターテインメントとしての面白味も増しているので、観客も楽しんでいます。

森社長の『スタートアップ芸人』にも共通するところですが、私自身「ワクワク」や「エンターテインメント」をなにより重視しています。

それがないと人生楽しくないですから。

出場者も観客も「面白い」と思えるのはとても大切。

そして夢を夢で終わらせないためにも、ワクワクの気持ちだけではなく、行動力も伴わなければいけません。

行動なくして、ワクワクは仕事につながらないので、行動力はすごく大事だと思います。

人との信頼関係を築くコツ

――出演者もそうですが、ミスコンには共演者やスポンサーも多くついていますよね。協力してもらう部分で、人との信頼関係を築くコツはありますか。

水川:たとえお金が生まれないとしても、自分が助けられるところは助けるようにしています。

とにかく最初に自分からギブすることを大事にしています。

「こういうことに困っている」と言われたとき、自分が今できる最善を尽くしていると、私が困ったときに返してくれるんですよね。

例えば、ウェブマーケターのAさんと、オーダーメイドスーツで有名な女性経営者のKさん。

Kさんは元々アナログな女性経営者でしたが、Aさんとはビジネスマッチングアプリでつながり、そこで彼女は彼にマーケティングを任せてから、飛躍的に売上が伸びています。

Aさんがマーケティングを始めて間もない頃は、Kさんしかクライアントがいなかったので、いろいろと紹介したら、彼もまた紹介という形で私に返してくれました。

こうしたこともあり、人とのつながりは日頃から大事にしています。

ただ私は、誰でもつなぐタイプではないので、人を見て「大丈夫だな」と思ったときにだけ、大事な人同士をつないだり紹介したりしています

『スタートアップ芸人』の中でも、人との出会いや紹介についての内容が詳しく書かれているので、ぜひ参考にしてみてください。