米マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIと画期的な提携を結んだ際、自社の未来をAIの可能性に賭けることにした。だがナデラ氏は新時代の覇権を握るために、オープンAIに頼るだけでは満足していない。このところ賭けの範囲を広げ、自身が率いる世界最大の企業を、世界で最も積極的にAI関連の人材・ツール・技術をかき集める企業に変えている。新たなパートナーを世界中で物色し、さまざまなAI新興企業に投資しており、4月にはアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに拠点を置く企業に15億ドル(約2360億円)をつぎ込んだ。マイクロソフト社内でもナデラ氏はオープンAIと競合する事業の構築を始めている。将来的にはこの事業と、最も重要なパートナーが衝突する可能性もある。
マイクロソフトCEOが築くAI帝国、オープンAIは序の口
AI競争の最前線に躍り出たマイクロソフトは賭けを拡大 だが、それで十分か
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