ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は19日、囚人交換の可能性について米政府に提案を行い、現在は回答を待っている段階だと述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）のエバン・ゲルシコビッチ氏（32）など、ロシアでの拘束が続く米国民を念頭に置いた発言とみられる。リャブコフ氏は国営タス通信に対し、「ボールは米政府のコートにあり、われわれはこれまでに示したアイデアへの回答を待っている」と発言。また詳細は明かさなかったものの、「これらのアイデアに含まれる内容に米国側が不満を感じていると思われることは理解しているが、それは彼らの問題だ」と続けた。米国務省はリャブコフ氏の発言についてコメントを控えた。国務省のマシュー・ミラー報道官は17日、ロシアで1年以上拘束されているゲルシコビッチ氏に加え、2018年から拘束されている米海兵隊の退役軍人ポール・ウィーラン氏の2人を帰国させることが「最優先の目標」であることに変わりはないと述べていた。