いまだに1990年代を生きているようなホワイトハウスのリベラルな国際主義者たちのために、今週のウラジーミル・プーチン・ロシア大統領の北朝鮮訪問に注目しよう。「権威主義国家の枢軸」が米国とその同盟国に対抗して世界中で協力している様子が改めて浮き彫りになった。北朝鮮が孤立し、国連の制裁や、その実施に向けた世界的な取り組みの対象になっていたのは、ついこの間のことだ。ドナルド・トランプ氏は、北朝鮮を丸め込んで投資や通商関係と引き換えに核兵器保有を断念させることができると考えていた。われわれの情報源によると同氏は、大統領に返り咲けば再び同じ試みをしようと考えているという。しかし、その考えは今ではさらに幻想の度合いが高まっている。国連制裁は今も実施されているが、ロシアと中国の助けによってやすやすと回避されている。プーチン氏の訪朝はこうした変化を象徴する出来事だ。この変化はしばらく前から続いており、ウクライナでの戦争で加速した。
【社説】ロシア・北朝鮮枢軸の意味
反米諸国間の協力という新たな世界的混乱に米国は対応する必要がある
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