ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と研究者の実験で、米メタ・プラットフォームズ傘下のソーシャルアプリ「インスタグラム」が、わいせつなコンテンツに興味のありそうな10代の未成年者のアカウントに性的な動画を頻繁に推奨していることが判明した。しかも初回ログインから数分以内にだ。実験期間は6月までの7カ月間。メタは1月に、性行為をほのめかすような内容など「慎重な扱いを要するコンテンツ」を制限し、10代の若者にさらに年齢にふさわしい体験を提供すると表明した。だがその後も成人向けコンテンツを未成年者に推奨し続けていることを、実験結果は示している。WSJと米ノースイースタン大学のローラ・エデルソン教授(コンピューター科学)は別々に行った実験で、アカウント開設時に年齢を13歳に設定するなど、それぞれ同様の方法を使い、こうしたアカウントの「リール」機能でインスタグラムの推奨する短い動画を視聴した。