みずほと三菱UFJの
順位が逆転

 だが、トップ5のうち、3位以下の順位は入れ替わった。

 3位は三菱UFJFG(東京都)で1041.7万円(従業員数3117人、同40.1歳)。前回順位は4位だった。

 前回と平均年齢は変わらないものの、平均年収は1029.1万円から12.6万円増となった。

 一方、3位から4位へ転落したのが、みずほFGだ。

 平均年収は1038万円(従業員数2270人、平均年齢41.4歳)で、前回の1044.2万円(従業員数2072人、平均年齢41.2歳)から微減となった。

 5位はあいちFGで、平均年収は978.3万円(従業員数175人、平均年齢49.8歳)だ。

 あいちFGは、愛知県を地盤とする愛知銀行と中京銀行が経営統合し、2022年10月に設立した持ち株会社だ。傘下にある両行は25年1月に合併し、「あいち銀行」となる。

 トップ5社について、売上高にあたる経常収益(2023年3月期)を比較すると、三井住友トラスト(1兆8190億円)、三井住友FG(6兆1421億円)、三菱UFJFG(9兆2810億円)、みずほFG(5兆7787億円)に対し、あいちFGはわずか746億円。だが、平均年収では3メガと肩を並べる結果となった。

 なお、ランキングの1位から5位まではホールディングカンパニー、もしくはフィナンシャルグループであり、そこで働く従業員はグループ企業の「エリート層」である。

 傘下の事業会社に比べ、少人数であることが多く、そのため、総じて平均年収も高額になる傾向があることには注意が必要だ。

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(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)

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