50代以降は健康のタイムリミットを見据え、「いつか」ではなく「今」やりたいことを実行すべきです。やっておくべきことは、①ラストチャンスの「旅行」、②純粋な興味での「新しい趣味・勉強」、③下半身を鍛え居場所を作る「ジム通い」、④先延ばしにせず「会いたい人に会う」、⑤健康なうちに「食べたいものを食べる」の5つ。後悔のないよう人生に楽しみを詰め込みましょう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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50代以降でやっておくべきこと
今日のテーマは「50代以降でやっておくべきこと」についてのお話です(※今回はとくに重要な5つのポイントに絞ってお伝えします)。私自身は現在48歳で、もう少しで50代を迎えます。周囲を見渡したり、患者さんや私の講演に来てくださる方々を見ていると50代・60代の方がとても多く、そこから私が感じていることをお話ししたいと思います。
大前提として忘れてはいけないのは、「やりたいことをやっておかないと、いつできなくなるか分からない」ということです。若い頃は「いつか◯◯したいな」と漠然と思いがちですが、50代以降になると「いつか」という考えは捨てるべきだと思います。肉体的・健康的な問題で、いつそれができなくなるか分からないからです。人間は、元気な状態からそうでない状態へと一瞬で変わってしまうこともあります。
決して不安を煽るわけではありませんが、私の基本スタンスは「人生の最期、走馬灯を見る時に後悔せず、良いことばかりを思い浮かべたい」というものです。そう考えると、やはり「いつかやろう」と思っていることは、50代以降になったら、「今」やらなければなりません。
1. ラストチャンスを見据えて「旅行」に行く
かつて私の父は「引退したら世界一周クルーズに行きたい」と言っていましたが、70代で倒れてしまい、その夢は叶いませんでした。仮に倒れなかったとしても、高齢になると準備する気力が落ちたり、トラブルが増えたり、体がついていかず楽しめなくなったりする現実があります。50代以降は「いつか行こう」というのが、あまり現実的ではないのです。
20~40代は仕事や子育てで忙しく、旅行にはかなりの気合が必要です。しかし、子どもも育ち、少し時間ができて、なおかつ体も元気な50代・60代はまさに「ラストチャンス」です。旅行は体力を使いますし、年々「旅行が楽しい」という気持ち自体が減っていくこともあります。
だからこそ、明確に「ここに行きたい」という場所があるなら、50代・60代のうちに計画を立てて行ってください。一緒に行く人がいなければ、1人でも行けばいいのです。
2. 純粋な興味で「新しい趣味や勉強」に飛び込む
みなさんも自覚があるかもしれませんが、若い頃と違って、年齢を重ねると勉強してもなかなか頭に入りませんし、覚えたこともすぐに忘れてしまいます。そのため、無理に意識を高く持って勉強する必要はありません。
しかし、自分のやりたいことや興味のあるジャンル、新しい趣味や勉強があるなら、年齢を理由にせずどんどん飛び込んでいくべきです。世の中には、50歳を過ぎてから始めたことが歴史的な偉業につながった人もいます。
江戸時代に全国を歩き緻密な日本地図を作った伊能忠敬が、測量の旅(蝦夷地測量)を始めたのは55歳(1800年)からです。49歳で隠居して江戸へ出て、50歳から天文学を学び始め、その後、17年間にわたり日本全国を歩いて実測しました。当時としてはかなり高齢の72歳になるまで、日本地図を作るために、北海道から九州まで3万5000kmも歩いたといいます。
若い頃は将来の仕事などを考えて専攻を選んだかもしれませんが、今なら「文学をやってみたい」「歴史を勉強したい」「YouTubeをやってみたい」といった純粋な興味だけで選ぶことができます。楽しみのために頭を使うことは、脳のトレーニングや健康維持にもつながります。



