早慶、MARCH、国立が上位も
企業ごとに特色が異なる
23年のランキングでは、キリンは1位が早稲田大学、2位が京都大学、3位が東京大学と立教大学だった。
アサヒビールは、1位が早稲田大学、2位は九州大学、慶應義塾大学、同志社大学、関西学院大学が並んだ。国立、早慶が上位に来ているのはキリンと同じだが、その後に関関同立勢が追随している点が異なる。
サントリーグループは、1位が慶應義塾大学、2位が早稲田大学で早慶が強さを見せた。
サッポロビールは、1位に明治大学と同志社大学が並び、3位が早稲田大学だった
ビール、飲料、たばこなどの企業はグローバルで再編してきた歴史がある。海外進出の時間短縮のため、外資系をM&Aで買収するケースだ。海外展開が進むビール業界で働きたい人にとっては、挑戦する心が大事だ。海外のバイヤーなどに強い気概を持って立ち向かわないといけないからだ。
また、多角化も進んでいる。例えばキリンは、医薬品や健康食品などのヘルスサイエンス事業に力を入れている。こうした分野のトレンドは移り変わりが激しいため、時代の流れを先読みするアンテナの高さも必要だ。新たな主力事業のカテゴリーを創出するくらいの好奇心が旺盛な人なら、活躍の場も増えるだろう。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
医科・歯科の単科大等を除く全国749大学に2023年春の就職状況を調査。567大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しており、正式名称と異なる場合がある。(調査/大学通信)