コロナ禍を脱し、日経平均株価が過去最高値を記録するなど経済が大きく変わろうとしている。そんな中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。業界別・企業別に2023年「採用大学」ランキングを作成した。今回は、野村證券、大和証券の2大証券会社のランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)
22年のランキングは
慶應義塾大学が1位を独占
2024年3月期の決算で、野村證券、大和証券などの大手証券会社は軒並み好調な業績となっている。背景には、活況な株式市場と新NISA(少額投資非課税制度)の拡充がある。
日経平均株価が一時4万円の大台を突破し、投資信託販売や手数料収入が伸びた。また、NISAの制限が緩和されたことで口座開設者が増加するなど、証券業界に追い風が吹いている。
一方で、証券業界は今や銀行業界以上に競争が激しい。その理由は、オンライン証券業者が手数料無料のビジネスを先導したことにある。口座を開設するだけでなく、一定金額以下の取引なら手数料が無料になった。さらに、銀行よりも新規参入のハードルが低くなり、新しい競合相手が増えた。
そのため、証券業界は仲介だけでなく、新たな付加価値の提供方法を模索している。
22年の2大証券会社の採用大学ランキングを見ると、1位は2社とも慶應義塾大学だった。2位は野村證券が東京大学、大和証券が早稲田大学、3位は野村證券が早稲田大学、大和証券が京都大学だった。
果たして、23年のランキングに変化はあったのだろうか。