腕の疲れが取れると、フェイスラインがくっきりする

――腕の疲れのケアはどうすればいいのでしょう?

高野:前腕のこわばった筋肉をほぐすには、前腕のストレッチがいいでしょう。

 手のひらを上に向けて、腕をまっすぐ前に伸ばします。ひじが曲がらないようにしながら、伸ばした手の反対の手で指先をつかみ、手前にグッと引き寄せます。前腕の伸びを感じながら、30秒キープしましょう。

 実は、試してみていただくとわかりますが、前腕が効果的にほぐれると、首や肩のこわばりが解消し、血流がよくなるため、顔のむくみが減ってフェイスラインがシュッとするんですよ。

【6万人を改善した整体師が教える】肩こり、首こりを解消するカンタンなケアとは?モデル/斎藤千穂(※『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』より)

――腕と首肩は、つながっているんですね。

高野:やってみると実感できますよね。またもう一つ、首や肩につながる神経を刺激して、肩こり、首こりをやわらげるケアがあります。それは、指のマッサージです。

 やり方は、簡単です。

 まず、片方の手の親指と人差し指で、反対の手の指の付け根をはさみます。このとき、はさむのは、指の表と裏ではなく、指の左右の側面をつまむように押さえましょう。そして、指の付け根から指先に向けて、親指と人差し指でつまんだまま、ゆっくりとすべらせます。

 5本の指、すべて1回ずつで構いません。片手が終わったら、反対の手も同じように、すべての指の付け根を順番につまんで、指先まですべらせてマッサージをします。

 指の側面には、多くの神経が通っています。この神経を活性化することで、首や肩によい刺激を送り、状態を改善しやすくするのです。

高野直樹(たかの・なおき)
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。