2023年6月の65~69歳男女
計現金給与総額の対前年増減率
さまざまな会社の賃金引き上げの報道がなされている。その中でも初任給の引き上げをはじめとする若手の賃金に対する引き上げの動きが顕著だ。「日本経済新聞」の2024年賃金動向調査によると、春季労使交渉で初任給の引き上げを決めた企業は8割を超えた。
それでは、若手中心の賃上げの傾向は代表性のある政府統計によっても確認されるだろうか。
少し古い数字だが、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を見ると23年6月時点の賃金を知ることができる。この中には年齢別の賃金のデータも入っているが、年齢階級別の賃金の対前年増減率は20~24歳が2.8%、25~29歳が2.8%であり、年齢計の2.1%を上回っている。30~59歳よりも20代の若手に厚い賃上げがされているのは確かなようだ。