ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)がロシアで長期収監されている問題を巡り、国連人権理事会の恣意(しい)的拘禁作業部会は、根拠もなくスパイだと主張した上での恣意的拘禁に当たり、即時釈放するべきだとの結論をまとめた。この意見は3月に採択されていたが、2日に公表された。ロシアがゲルシコビッチ記者を昨年3月から収監し続けていることに対しては国際社会から非難が強まっている。本人、WSJ、米政府はスパイ容疑を断固として否定している。米国務省は逮捕から数週間後に不当拘束だと認定し、釈放を要求している。同作業部会は「注目すべきことに、ロシア連邦当局はゲルシコビッチ氏のスパイ容疑について事実的・法的裏付けを一切提供していない」と指摘。スパイ容疑がゲルシコビッチ記者のジャーナリストとしての活動を罰するためのものだという主張に、ロシアは反論できていないと付け加えた。
ロシア、WSJ記者を「恣意的拘禁」 国連作業部会が結論
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