さて、同じだけのカロリーを運動で浮かせようとしたらどうなるでしょう。先ほど、30分のジョギングで250kcalの消費とお伝えしました。500kcalをジョギングでカバーしようと思ったら、1時間走り続けなくてはいけないということになります。

 みなさん、考えてみてください。かつ丼を海鮮丼に変えて500kcal減らすのと、その500kcalを1時間のジョギングで減らすのと、どっちを選ぶでしょうか。当然、食べるメニューを変えるほうが簡単ですよね。

 つまり、ダイエットでカロリーを減らしていくには、運動をがんばるよりも、食事を抑えていくほうがはるかにラクであり、はるかに合理的なのです。

 この人が、かつ丼をやめて「ざるそば」を選んだとすれば、ざるそばはだいたい350kcalくらいなので、650kcalも減らすことができます。あるいは、かつ丼をやめて「お茶漬け」で済ませたとすれば、ごはん1杯は250kcalくらいなので、750kcalも減らせることになります。もちろん毎食ざるそばやお茶漬けにしていたら栄養面で問題があるのは言うまでもないことです。ここでは単に、数字の話をしています。

 こういうふうに、どんなメニューをセレクトするかを工夫してカロリー減を積み重ねていけば、いずれ大幅なカロリー減につながり、カロリー収支をマイナスにするのに役立てていくことができますよね。

 じつは、ロジカルダイエットでは、カロリー収支をマイナスに転じていくために、この「メニューセレクト」の部分をたいへん重要視しているのです。何を食べるかの選び方を少し工夫するだけで、かなり効率よく合理的にカロリーを減らしていくことができるのです。

 とにかくここでは、カロリー収支をマイナスにするには、運動でカロリーを消費するよりも、食事でカロリー摂取を抑えるほうがはるかに合理的で効率がいいということを覚えておいてください。