【1分読み切り】辛く苦しい思いに苛まれているとき、一瞬で気分がスーッと軽くなる方法があります。
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【精神科医が教える】悩みが不安が一瞬で吹き飛ぶ! 小さなことにクヨクヨしない方法Photo: Adobe Stock

遠い先を思い描いてみる

今日は「100年先のことを想像する」というテーマでお話ししたいと思います。

辛いときや苦しいとき、「この先どうなるんだろう」と不安になることがありますよね。もちろん、これまで何度かお話してきた不安を減らす方法で、気持ちを切り替えることも大切ですが、今日は、ちょっと違う観点から、不安への対処法を考えてみましょう。

「それが100年先のことを想像する」ということ。つまり、遠い先のことを思い描いてみるということです。

どうでもよくなってくる

そもそも100年先って、どうなっているでしょうか? 少なくとも現在40代半ばのアテクシは、もうこの世にはいません。自分を悩ませている人もいません。

そう考えると、もうどうでもよくなってくるんですよね。つまり、悩み不安も苦しみも辛さも、100年経ったら、もうすべてがなくなってしまうわけです。

100年先というと、かなり先のことのように思えますけれど、もうすぐ50歳を迎えようとするアテクシとしては、「もうこれで半分か、100年って意外と短いな」なんて感じます。

ぼちぼちやればいいじゃない

ちょっと先には、悩んでいる自分自身も悩まされている相手も、悩みや辛さ自体も、全部なくなっている世界が存在するわけです。そういうふうに想像してみると、「ちっぽけなことに悩んでいてもしょうがないな」と思えてくるんですね。

人生って、どう頑張っても、どんなに長生きしても、振り返ってみると一瞬なんだと思います。だったら、そんなことくよくよせずに、ぼちぼちやればいいじゃないかってことも思ったりするんです。

だから、悩んでも、もったいないんです。人生は、振り返ればあっという間、小さなことにクヨクヨしてもしょうがないと思えるんです。

自分を大きな視点でとらえる

時間軸を感じるのにうってつけなのは、夜空の星を眺めることです。

何万光年先の星、そういう時間軸の宇宙から見れば、自分は一瞬しか存在しない。何万光年と、光の速さでそれだけかかって地球に届いた光を眺めてみれば、自分のことがちっぽけに思えて、小さなことを気にしてもしょうがないと感じるんです。

自分という存在を大きな視点でとらえれみれば、目の前の辛さや苦しみが些細なことに思えてきて、ちょっとは流せるようなるはずです。そして、きっと、今の悩みや不安が少し軽くなるでしょう。