ジョー・バイデン米大統領は民主党議員に宛てた8日付の書簡で「この大統領選を最後までやり抜く」と述べた。選挙戦からの撤退を求める声が高まる中での決意表明となった。バイデン氏は書簡で、ここ10日間にわたり党指導部、党員、有権者と「徹底的な話し合い」をしたとし、討論会での精彩を欠くパフォーマンスであらためて浮上した、自身の年齢や資質への懸念に目をつぶっているわけではないと述べた。多くの人からの「強固な揺るぎない支持」に勇気づけられており、ドナルド・トランプ前大統領に勝てる自信がなければ選挙を継続することはないと語った。また、自身は予備選を経て民主党候補になったとして、身を引いてしまえば支持してくれた有権者の権利を奪うことになると主張。選挙戦からの撤退を断固として否定した。「自分たちの党の民主主義を無視して、国の民主主義の象徴になれるだろうか」と問いかけ、「私にはできない。私はそんなことはしない」と述べた。