「いつもゲームばかりやっている子供たちが、奪い合って読んでいます」
こんな感想が寄せられているのが、書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題、就職試験問題、Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験などでも出題されています。
そんな論理的思考問題を紹介、解説したのが本書。難解な問題も多いビジネスパーソン向けの本でありながら、いま、子供たちがハマっていると話題になっています。「家に置いていたら、先に子供が読んで熱中していた」「普段はゲームばかりしている兄弟が、取り合って読んでいた」などの感想が続出。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「解決すべき課題を見抜ける人」だけが解ける問題を紹介します。

「いつもゲームばかりしている子供も熱中している」との声も! 子供たちがどハマりしている論理的思考問題のひとつ『4つのボート』とは?イラスト:ハザマチヒロ

解決すべき「本当の問題」に気づけるか?

 ときに直感は、自由な発想の妨げになります。
 わかりやすい方法にとらわれず、本当に解決すべき課題を見抜く力があるか、この問題で試してみましょう。

「4つのボート」

 あなたは4つのボートを、川の向こう岸まで運んでくれと頼まれた。
 4つのボートは川を渡るのに、それぞれ1分、2分、4分、8分かかる。

 あなたが一度に操作できるボートは2つまで。
 そして2つのボートを操作して川を渡る場合は、速度が遅い方のボートの所要時間がかかる。

 向こう岸にすべてのボートを運ぶには、最短で何分かかるだろうか?

「いつもゲームばかりしている子供も熱中している」との声も! 子供たちがどハマりしている論理的思考問題のひとつ『4つのボート』とは?

 イラスト:ハザマチヒロ

 次のページで、正解と考え方をお伝えします。