10年連続で算数オリンピック入賞者を輩出している彦根市発の知る人ぞ知る塾「りんご塾」。天才を生み出すそのユニークな教育メソッドを、塾長の田邉亨氏が初公開した書籍『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(ダイヤモンド社刊)が、このたび発売になった。本書を抜粋しながら、家庭にも取り入れられるそのノウハウを紹介する。
月謝は無駄になってもいい! 掛け捨ての精神で
これまで、小学校低学年までに「マイブーム」のある子(熱中体験のある子)が後伸びするとお話ししてきました。しかし、子どもが何に興味があるかを知るのは意外に難しいもの。
今のところ特にマイブームがないようなら、なんでもいいから習い事をさせてみましょう。
「こういうのがあるんだよ」と、簡単な情報を伝えて、本人が「行く」と行ったものは全部行ってみてください。
入会金は無駄になってもいい!
数ヵ月分の月謝も払い損になってもいい!
それぐらいの気持ちでいきましょう。
子どもの可能性を無尽蔵に探ってあげられるのは、今のうちしかありません。可能性が無限だからこそ、打つ玉は多くなります。
合うかどうかの見極めは「3ヵ月」で!
親の行動力というのは、かなり重要です。
滋賀県彦根市にあるりんご塾に、京阪神はもちろん、福井や名古屋、東京、埼玉などの遠方からお子さんを連れて来るお母さんは意外なほど多くいます。新幹線で通塾しているお母さんと雑談をしていたら、こんなことをおっしゃっていました。
「これが終わったら次はゴルフに行くんですよ。トランポリンと体操も習っています。トランポリンは空間把握能力を高めるのにいいんですよ」と。
トランポリンにまつわる真偽のほどはわかりませんが、いいと思ったらとことんやる姿勢は、本当にすごいです。
結局、子どものマイブームがゼロのときに、カチッとハマるものを見つけてあげるためには、いろいろやらせてみるしかありません。3ヵ月ぐらいやってみて合わない場合は、サクッと次にいきましょう!
*本記事は、『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(田邉亨著・ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。