ジョー・バイデン米大統領にとって、この週末はひどいものだった。しかし、今週は同氏の51年間の政治キャリアの中で最も困難な週になりそうだ。このため大統領は8日、先制攻撃に出た。民主党下院議員宛ての書簡で、バイデン氏は「この大統領選を最後までやり抜く」と宣言した。週末は、5日にABCテレビで司会者ジョージ・ステファノプロス氏のインタビューを受けることで始まった。インタビューを受けたのは、その8日前に行われた大統領選候補者のテレビ討論会でひどいパフォーマンスをした後、大統領選からの撤退を求める声を鎮めるのが狙いだった。しかし、バイデン氏に党の公認候補から退くよう求める民主党員が増えるなど、問題は7日も収まらなかった。バイデン氏にとって今週は、討論会での失態前から同氏が高齢すぎると考えていた米国民に対し、自身がまだ大統領の職責を果たせることを証明する最後の機会かもしれない。
【オピニオン】バイデン氏が撤退しない理由
メディアの援護を失った現在、大統領選はどうなるのか
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