店主の人生がかかっている

 人気のラーメン二郎や、いわゆる「二郎系」ラーメン店でも、麺が太くゆで時間がかかることから、席が空く前に麺をゆで始める店もある。

「食べ終わったのになかなか席を立ってくれないと、ラーメンを作り直すこともあります」(石動さん)という。いつ席を立つかは客の自由だが、常連客からは暗黙のルールを破っていると、批判の声もある。

 では、店外の行列に黙って並ぶようにルール設けている店はどうか。

 6月21日、「ラーメン二郎 環七新新代田店」は公式Xで「黙って待てないひとと1列にならべないひとは来ないでください」と投稿しSNS上で議論が巻き起こった。客側からは「道路は店の管轄外で言われる筋合いはない」などの反発もある。

 石動さんは、「お客さんがそう言いたくなる気持ちは分かります」としつつ、話し声が近隣の住民や店舗の迷惑になっていたり、うっかりか故意かは分からないが、客が店のそばの私有地に入ってしまったりする事例があると指摘する。

「ご近所さんからの苦情に対し、謝罪するのは店側です。それでも問題が解消されなければ、最悪の場合、閉店せざるを得なくなることもあります。店主の人生がかかっていることを、理解して欲しいと思います」

 とある人気店では、路上駐車をやめるように何度も呼び掛けているにもかかわらず、しらを切って路駐する客が後を絶たず、SNSで強い言葉で注意を促した。

 駅から徒歩で行ける距離。にもかかわらず路駐が繰り返され、近隣にとっては「迷惑な店」になっている側面もあるのかもしれない。