其の二:環境比較
横浜国立大学はワンキャンパスの大学である。そのたったひとつのキャンパスに対して、「立地が悪すぎる」という学生の声が多くあがっている。
横浜駅西口からバスで15~25分、三ッ沢上町駅から徒歩16分、和田町駅から徒歩20分、新しく誕生した羽沢横浜国大駅からも急な坂道を登って15分かかる。
略称である「ynu」は「山(y)の(n)上(u)」の略だと学生から揶揄されている。周辺の環境は、静か・のどか・自然が多く、キャンパス周辺の飲食店は少な目。正門についてからもキツイ坂を登って各施設にたどり着く。施設は古いが冷房は全館完備されている。
一方、横浜市立大学は2つのキャンパスがあるが、ほとんどの学生は金沢八景キャンパス、医学部だけは福浦キャンパスに通っている。両キャンパスともよくドラマなどのロケ地に選ばれている。
金沢八景キャンパスは、金沢八景駅から徒歩5分。キャンパスから海まで自転車で3分、裏山は鎌倉へつながる深い森という、こちらも自然たっぷりの環境にある。福浦キャンパスは、市大医学部駅から連結通路で直結。八景島が目の前の、海に面したキャンパスだが、「金沢八景キャンパスの方が綺麗」との声もある。
其の三:学生比較
横国大生の大半は、「そこそこ学び、そこそこ遊ぶ」平和な優等生たちだが、「小市民的で活気がない」という感じではない。好きなことに熱中している我が道タイプも存在。おしゃれな人も多く、シンプルファッションにもこだわりが見られる。
学生らは、「みんな良くも悪くも周りの目を気にして、はじけても節度を守る」「遊び場所がないので授業が終わると自宅に帰るのが基本」「男子でも自炊率が高く、堅実でいいパパになりそうな人が多い」と語る。サークルは運動系・文化系ともに一般的なものはほぼ存在する。ワンキャンパスなので他学部との交流もあり、学内カップルもけっこういる。
対して、横市大生はなにをやっても万年二番手の目立ちきれない優等生たちが一堂に会した印象。まじめだけど堅物にはあらず、人間関係は一応こなす。人当たりのよい学生が多い。
ファッションは地味め、というかシンプルな服をセンス良く合わせる引き算ファッションが多い。おしゃれブランドを着たり、キメすぎたりすると浮く。学内恋愛はけっこう盛んなようだ。キャンパスが24時間開放ということもあって部活動もまあまあ盛んだが、サークルノリのところが多い。金沢八景キャンパスには、運動系と文化系の部活やサークルが公認されているだけで120ほどある。