計9年間の浪人を経て早稲田大学に合格した経験を持つ筆者・濱井正吾(通称:9浪はまい)が、良くも悪くも浪人を重ねたからこそ分かる「塾・予備校の選び方」をお届けします。筆者は受験生時代に、多くの人々を惹きつける「カリスマ講師」に教わったことがあります。彼らは他の「不人気講師」とは何が違ったのでしょうか。独自の見立てをお伝えしていきます。(教育ジャーナリスト 濱井正吾)
9年間浪人して分かった
「カリスマ講師」と「不人気講師」の差とは?
私はかつて、家族の事情などで集中して勉強するのが難しい環境にいました。そこから仮面浪人を経験したり、社会人生活と並行して受験勉強を重ねたりする中で、難関大学合格への熱意が高まりました。そして9浪を経て、念願叶って早稲田大学に合格しました。
長かった受験生時代、私はたくさんの塾・予備校に通い、大勢の先生の授業を受けました。その中には、生徒から人気のある先生もいれば、そうではない先生もいました。
ですが、今思い返すと、先生方の教える内容自体に大きな違いがあったわけではありません。人気に差が付く要因は、授業内容「以外」のところにあったように思います。
そこで今回は、生徒から人気のある「カリスマ講師」の意外な共通点について解説します。
人気やカリスマ性の定義については議論が分かれるところかと思いますので、今回は「多くの受講生を抱えている講師」「受講生を深い学びの世界に引き込める講師」とします。
・「カリスマ講師」が持っている「理屈ではない何か」とは?
・「カリスマ講師」=「生徒にたくさん話し掛ける講師」ではない
・授業中の「発声方法」も意外と重要
・東大、難関大合格者が慕うカリスマ講師の教え