オレみたいになるな!9浪で早大合格の男が説く、英語が苦手な人が「絶対やってはいけない」長文の読み方とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

計9年間の浪人を経て早稲田大学に合格した経験を持つ筆者・濱井正吾(通称:9浪はまい)が、良くも悪くも浪人を重ねたからこそ分かる「塾・予備校の選び方」をお届けします。筆者は受験生時代に多くの予備校講師と接する中で「自分は高学歴なのに、生徒の合格率はイマイチ」な講師がいることに気付きました。彼らの指導には何が欠けていたのでしょうか。「英語講師」を中心に解説していきます。(教育ジャーナリスト 濱井正吾)

22歳から勉強に本腰!
出会った予備校講師は「玉石混交」

 私はかつて、家族の事情などで集中して勉強するのが難しい環境にいました。そこから仮面浪人を経験したり、社会人生活と並行して受験勉強を重ねたりする中で、難関大学合格への熱意が高まりました。そして9浪を経て、念願叶って早稲田大学に合格しました。

 そんな私が人生で初めて塾・予備校に通い始めたのは、仕事をしながら夜に時間をとって勉強を始めた22歳のときでした。

 自分で稼いだお金を使って、勉強できる場所に通えるようになったことが嬉しくて、毎日眠い目をこすりながら必死で授業を受けた記憶があります。

 まだネットで得られる情報に信ぴょう性が乏しかった時代、私の世界や視野を広げてくれたのは予備校講師の存在でした。彼らの多くは日本屈指の難関大学の出身。勉強を始めたばかりの私は、その話のすべてに真剣に耳を傾けていたものです。

 しかし、予備校に通う年数を重ねるにつれて、必ずしも「高学歴な講師=いい講師」とは限らないことに気づきました。自身が難関大出身なのに、生徒たちの実績があまり伸びない講師も中にはいたのです。彼らはどんな指導を行っていたのでしょうか――。

【次ページ以降】
・英語が苦手な人には合わない!? 難関大卒の講師がゴリ押しした勉強法
・関東と関西の入試問題の傾向の違い
・「地元の難関大」しか知らない講師の弱点
・ダメ講師を盲信した受験生の末路