米共和党の指導部は、人口構造の変化が党を破滅に向かわせると結論付け、ある方針を打ち出した。それは、米国で爆発的に増えているラテン系などのマイノリティー有権者を引き付けるために、移民に対する姿勢を軟化させるべきというものだった。ところが、ドナルド・トランプ前大統領の下で共和党は、2013年にブルーリボン委員会(有識者や専門家で構成する特別委員会)が示した方向性とは全く異なる方向へと進んできた。同委員会は共和党全国委員会(RNC)が設置したもので、当時、共和党はバラク・オバマ氏が率いる多民族連合に2連敗して意気消沈しており、6回の選挙のうち5回で、総得票数で負けていた。
トランプ氏、ラテン系と黒人の支持が広がる訳
10年前の共和党「移民政策軟化」と正反対の手法で
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