ロシアの裁判所は19日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)に懲役16年の判決を下した。ロシア当局はゲルシコビッチ氏を偽りのスパイ罪で起訴し、非公開で審理を行っていた。米政府は裁判がでっち上げだと非難してきた。わずか3日間の審理の後に判決が下された。ロシアではスパイ容疑をかけられた被告が無罪になることは極めてまれで、今回も有罪判決が出る可能性が高いとみられていた。裁判でゲルシコビッチ氏は、米国や他の西側諸国で被告に与えられる保護をほとんど受けられなかった。ロシア当局はゲルシコビッチ氏に対する容疑を裏付ける証拠を一切公表していない。本人とWSJ、米政府は一貫して容疑を断固として否定している。裁判所の報道官は、ゲルシコビッチ氏は19日の審理で「罪を認めなかった」と述べた。
ロシア、WSJ記者に懲役16年 米政府「でっち上げ」
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