【1分読み切り】挫折とか失敗とか……心が凹むのは、自分の勝手な決めつけかも?
誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
それはアナタの決めつけかも?
今日は「挫折なんていうものはない」というお話をしたいと思います。実は、挫折というのは自分で決めつけていることなんです。決めつけなければ、挫折は存在しません。
失敗も同じです。失敗だと決めつけているから、失敗になってしまっているだけのことです。
全てはつながっています。うまくいくこととうまくいかないこと、何度もPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)を回しているだけです。プランを立て、実行し、チェックして、改善する。このプロセスを繰り返しているだけなんです。
挫折も失敗もない
うまくいかなかったことは、次にどうすればうまくいくかを考えるきっかけにすぎません。そうすれば、いずれなんらかの形でうまくいきます。
途中で勝手に挫折したと思い込んで諦めてしまうのは、自分が決めつけていることです。そう決めつけてしまうと、それ以上の可能性がなくなってしまうんです。
本当は挫折も失敗もないんです。でも、自分のなかでそう決めつけて諦めて、「自分は失敗の多い人生だ」なんて思い込んでいるだけなんです。そんなふうに思わないでください。
挫折は自分がつくり出す
誰でも、全てのことがうまくいくわけではありません。思いもよらない嫌な経験もたくさんします。そんなときは、その経験を次に生かせばいいだけです。
つまり、挫折したと決めつけることで、自分は挫折した人生だと勝手に思い込んでいるだけなんです。実際に起きていることは、みんなたいして変わりません。
その先を努力したり続けたりすることを、自分はダメだと決めつけて放棄しているだけです。そうすれば本当に挫折になってしまいます。でも、それは自分がつくり出しているものなんです。
経験は“人生の材料”
今日から「挫折」とか「失敗」という言葉を使うのをやめてみませんか? なんでも次に生かせるんです。全ては経験だと思えばいい。経験は“人生の材料”なんです。
料理の素材には、甘いものだけでなく、苦いもの、酸っぱいもの、渋いものなど、いろいろありますよね。それらをうまく組み合わせることで、最終的には美味しい料理になります。
人生も同じです。いろんな経験を、うまく生かすことで、深みのある人生になるんです。挫折するというのは、苦いもの、酸っぱいものができてしまったと決めつけて、それをゴミ箱に捨ててしまうようなもの。それは大変もったいないことですですよね。