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「ヤバい」「まいったなぁ」といった、思わず口をついて出てくる言葉。例えば「ヤバい」という言葉はさまざまな意味を含んでおり、ひとつの英単語で表現するのは難しい。自分の感情を臨場感たっぷりに伝えるべく、シチュエーションにフィットする小粋なスラングを身につけよう。※本稿は、キャサリン・A・クラフト著、里中哲彦訳『ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700』(青春出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

さまざまな意味がある「ヤバい」を
適切に使い分けて表現する

 悪いことや不都合なことが起こりそうなとき、「ヤバ(い)」と声をあげます。信じられないことが起こったときにも「ヤバ(い)」という人もいます。それだけではありません。とくに若い人たちのあいだでは、「最高だ/すごくいい」の意味でも「ヤバ(い)」と言っています。いずれにしても、高ぶる感情をうまく説明できないときに口にしてしまうようです。ある意味、とっても便利な言葉ですが、大人であれば、下品な人だと思われないように、うまく変換して伝える必要があります。

 そこで、「ヤバい」を3つに分けて説明してみましょう。

《たいへん驚いたときの「ヤバい!」》
 喜び、感動、怒り、悲しみ、ショック、興奮、いらだちなど、さまざまな感情をあらわします。

◆Oh, my goodness!

◆Oh, my gosh!

◆Oh, my God!

 “God”は言わずと知れたキリスト教における「神」のことですが、神の名をみだりに口にしてはならないという教えがあるため、ときに敬虔なクリスチャンを不快にさせることもあります。相手がどの程度信心深いかわからない場合や、近くに子どもがいる場合は、“God”を遠まわしに表現した“gosh”や“goodness”を使うことをおすすめします。

◆(That’s)Incredible!

◆(That’s)Unbelievable!

◆I can’t believe it!

「信じられない」気持ちを強く出したいときは、これらを使ったらいかがでしょうか。目上の人の前でも使えます。

《ポジティブな意味での「ヤバい!」》
 美しい、カワイイ、きれい、おもしろい、楽しい、おいしい、かっこいい、すごいという意味を伝える「ヤバい」は以下のとおりです。

◆(That’s)Cool!

◆(That’s)Awesome!

◆(That’s)Amazing!

◆(That’s)Great!

《ネガティブな意味での「ヤバい!」》
 最悪、最低、ひどい、まずい、あぶないなどを伝える「ヤバい」には次のようなものがあります。

◆It sucks.(最低!)
*suck「(物・事が)ひどく悪い」

◆Oh, no!(まずいな!/残念だ!)

◆Gosh!(ゲッ!)

◆This is not good!(これはまずい状況だ!)

◆That’s crazy!(ありえないでしょ!)

◆I screwed up!(やっちまったよ!)

◆I messed up!(しくじった!)