“pain”は痛いときだけでなく
「面倒くさい」の意味でも使える

「面倒くさい」と感じたら、まず“pain”という単語を使って表現してみましょう。〈a pain(in the neck)〉はもともと「首の痛み」ですが、「面倒なこと/煩わしいこと/うんざりさせるもの」の意味になりました。

◆It’s a pain.(面倒くさい)

 感嘆文にして次のように言うこともよくあります。

◆A:We have to sort these.
 (これらを全部仕分けるのよ)
 B:What a pain!
 (ああ、面倒くさい!)
*sort A「Aを整理する/Aを仕分ける」
*「……するのが面倒くさい」なら、〈It’s a pain to do.〉や〈...ing is a pain.〉というフレーズを使いましょう。

◆It’s a pain to walk there.
 (そこまで歩くのはおっくうだ)

◆I love cooking, but washing the dishes is a pain.
 (料理は大好きだけれど、皿洗いは面倒くさい)

 人に対して使われることもあり、その場合は「やっかい者/悩みのタネ」の意味になります。

◆Kate is a pain in the neck.
 (ケイトは面倒くさい女だ)
*スラングではa pain in the ass(ケツの痛み)/a pain in the butt(お尻の痛み)と表現することもありますが、やはり“ass”や“butt”の代わりに“neck”を使うのが無難です。

 あるいは、bother(面倒くさいこと/やっかいなこと)という単語を用いて表現することもできます。

◆It’s too much of a bother.
 (ほんとうに面倒くさい)
*=It’s too much trouble.(「手数がかかって面倒」の意味での“trouble”は「不可算名詞」扱いをします)

◆It’s a bother to go out now.
 (いまから出かけるのは面倒くさいなあ)

書影『ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700』『ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700』(青春出版社)
キャサリン・A・クラフト 著、里中哲彦 訳

◆Responding to complaints is a bother.
 (クレーム対応は面倒くさい)
*complaint「不平/クレーム/愚痴」

 形容詞として使う場合は、troublesome(面倒な/やっかいな)を使うことをおすすめします。

◆Separating out different types of waste is troublesome.
 (種類の異なるゴミを分別するのは面倒だ)

◆This is a troublesome task.
 (これはやっかいな仕事だな)

◆It’s troublesome to have to commute two hours a day on a crowded train.
 (往復2時間を満員電車に揺られて通勤するのは面倒だ)
*commute「通勤する/通学する」