同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

一度聞いたら一生忘れないネーミングの「7大ルール」とは?Photo: Adobe Stock

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い

 今回紹介するのは、「記憶にネバりつくネーミングの法則」である。

【貧す人】自らの思いを込めたネーミングにする
【稼ぐ人】記憶にネバりつくネーミングにする

 商品・サービスの名称はあなたが思っている以上に重要だ。
 深く説明しなくても、商品・サービスの名前を聞いただけで、どんなものかイメージできれば、販売面で有利になる。

 ところが、【貧す人】は、自分の思いを込めただけで、顧客のことを考えない独りよがりなネーミングをしてしまう。

 一方、【稼ぐ人】は、記憶にネバりつくネーミングを考える。

記憶にネバりつくネーミングの7大ルール

 記憶にネバりつくネーミングの秘訣は次の通りだ。

 全部の要素を満たす必要はない。
 ネーミングを考える上での切り口として考えるといい。

■1 直感的にわかるか?
■2 イメージしやすいか?
■3 使いこなせそうか?
■4 目的に合致しているか?
■5 なじみのある言葉か?
■6 口に出して言いやすいか?
■7 書きやすいか?

 商品・サービスの名前を聞いただけで直感的にどんなものかわかり、イメージしやすいと絶対有利。
「新築そっくりさん」(住友不動産)、「熱さまシート」(小林製薬)はその例だ。

 目的に合致しているかについては、商品・サービスの販売方法や認知拡大方法と関連してくる。

口に出して言いやすいか? 書きやすいか?

 具体的にいうと、ウェブ上の検索から顧客を集めたいなら、検索されやすいネーミングが必要。典型的なのは、「カテゴリ名+地名」(あるいはその逆)。

 例えば「動物病院奈良」という動物病院が実際にある。ネット検索は集客のカギなので、検索されやすいネーミングは重要だ。

 別の例としては、五十音リストで上位にくるよう、「あ」で始まるネーミングにしたり、電話番号を覚えてもらえるよう、記憶に残る電話番号をネーミング化したりする方法がある。

 また、口に出して言いやすいか? 書きやすいか? という切り口は、SNSで話題になりやすいかに直結してくる。

 だから、特殊文字が入っていたり、英字の大文字と小文字がランダムに混じっていたりして、書きにくいのは避けよう。

(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)