ガソリン車か電気自動車(EV)のどちらにすべきか。両方というのはどうだろうか。内燃エンジンと電気モーターの両方を搭載したプラグインハイブリッド車(PHEV、PHV)は両方の長所を併せ持つ自動車として認識されつつある。ただ、PHEVの人気が高まることは、EV電池と電池材料の需要急増を見込んできた企業や投資家にとってマイナス要因となる可能性もある。証券・調査会社バーンスタインによると、PHEVの世界販売台数は年初からの5カ月間で前年同期比50%増加し、伸び率は電気のみを使って走る純粋なEVの9%を大きく上回った。この差が生じた背景にあるのが、世界最大の自動車市場であり、EVでも群を抜いてトップを走る中国だ。中国ではPHEVの販売台数が今年上半期に前年同期比70%増と急増した。純粋なEVの伸び率は16%だった。中国でPHEVが新エネルギー車全体に占める割合は3年ほど前には20%に満たなかったが、現在は約42%に達している。
ガソリン車かEVか 中国メーカーが見いだす勝機
PHEVの人気は電池需要の急増を見込む企業にはマイナス要因となる可能性も
有料会員限定
あなたにおすすめ