サイゼリヤさん、そこまでやるか!激安「ミラノ風ドリア」ソースへのこだわりがハンパなかったPhoto:Diamond

サイゼリヤといえば、ミラノ風ドリア。ミラノ風ドリアといえば、サイゼリヤ。たった300円の激安価格でありながら、お味も絶品な看板メニューは多くの人に親しまれている。そんなミラノ風ドリアの「ホワイトソース」に込められた、常軌を逸したこだわりとは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

Amazonプライムの面白すぎる番組

 全然、サイゼリヤと関係のない話から始めたいが、今年見たAmazonプライムビデオの作品で最も面白かったのが『ジェレミー・クラークソン 農家になる』だ。シーズン3まであって、各シーズンにつき8話ある。1回観ただけでは飽き足らず、4周目に突入している。

 それでも毎回見るごとに新しい発見があり、ものの見事に「クラークソン中毒」になってしまった。

 このシリーズは、英BBCの自動車番組『トップ・ギア』の元司会者で、毒舌で知られるジェレミー・クラークソンが、イギリスのカントリーサイドにある400ヘクタールの土地で農業に挑戦する姿を描いたドキュメンタリーだ。

 クラークソンは、農業に関してまったくの素人。番組では、彼が毎回新しい試練に直面し、専門家の助言に従ったり従わなかったりした挙句に、それらの挑戦のほぼすべてに失敗しながら、悪態をつき、皮肉を言い、毒を吐きまくる姿が描かれている。

 買ったトラクター(ランボルギーニ製)は大きすぎて、操作が複雑だ。そのうえ、豪雨に見舞われ耕作と植え付け作業は遅々として進まない。羊を飼ってみるものの、管理の難しさに手こずり、羊の毛は1ポンド(200円弱)の二束三文でしか売れない。

 高く売れるからとワサビづくりに手を出すも、売れずに腐らせる。オープンした農産物ショップが軌道に乗って希望の兆しが見えたかと思ったら、新型コロナのパンデミックが襲いかかって、ぱったりお客が来なくなる。