「自己肯定感があがった」「積極的になった!」「もじもじしなくなった」「楽しそうに問題を解いている」「宿題をやらない子が集中している姿にびっくり」「大人にも脳トレで使える!」――ゆっくりやれば答えられる問題を、最短1秒でパッ! パッ! と答えていく「1分間瞬読ドリル」シリーズ。ついに第三弾! 右脳でイメージしたものを左脳で言語化、これを瞬時にやるのが「瞬読」の特徴。正しい答えを導くのがゴールではなく、答えが1つとは限らないのも特筆すべき点。パッと見てすぐ答えることで、「記憶力」「集中力」「発想力」が磨かれます!
従来のシリーズの「1分」から「10秒」に短縮したことで、離脱することなく、達成感を持続。イラストもふんだんに盛り込んで楽しさ10倍増。間違っても楽しい!笑いが止まらない魔法のドリル『10秒間こども瞬読ドリル』――大人になってから必要なスキルが一気に身につきます!(取材・文/狩野南 構成/ダイヤモンド社・武井康一郎)

「数字に弱い」「計算が苦手」となる前にやってほしいことPhoto: Adobe Stock

数字に強くなるには?

「数字に弱い」「計算が苦手」という人、たくさんいますよね。でも、そう言う前に、まず、私たちの日常を考えてみてください。

 たとえば、朝、目覚ましのアラームが鳴るのは6時30分。テレビの天気予報では「今日の降水確率は70%」と言っているから、折りたたみ傘をかばんに入れて、8時10分の電車に30分間乗って、8時50分に会社に着いて9時から仕事をする。

 買い物に行けば、「これは何円」と値札を見ながら品物を選び、お財布にいくら入っているかを数え、友人たちと食事をしたら「4人で割り勘だと1人いくらになる?」と計算をする。

 このような時間管理やお金の計算をはじめ、日常のありとあらゆる場面には、すべて数字が関わっています。

 つまり、私たちは誰もが、数字と切り離した生活はできないのです。そう考えたら、「数字に弱い」などと言ってはいられないことがわかりますよね。

「算数や数学を勉強して将来何の役に立つの?」、学習塾に通っているこどもたちからよく言われます。

 今、文部科学省でも推奨しているSTEAM教育というものがあります。STEAMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)を指し、数学は必要不可欠な科目の一つとなっているのです。

 だから私は、逆に「勉強しないでどうするの?」と、言い返しています。「文系だから数学の勉強はしなくてもいい」という声もよく聞きますが、もうそれでは済まされない時代になってきていることを知ってほしいと思います。

 確かに、将来、日常生活で高度な数学の公式を使うことほとんどないでしょう。それでも、数字や計算に慣れ親しんでいることは大きな強みになるはずです。

 まずは、数字への拒否反応をできるだけ取り除いていきましょう。

 たとえば、スーパーに買い物に行ったら、ぴったり1000円になるように品物を選んでみるなど、日常的に頭の中で計算をする癖をつけるのが有効です。私はこどもの頃、親と買い物に出かけるたびに「全部でいくらになるか当ててごらん」と言われ、一生懸命計算をしていました。それがぴったり当たると、とてもうれしかったのを覚えています。楽しみながら積み重ねていくと、数字への苦手意識もなくなり、暗算もスピーディーにできるようになっていきます。

『10秒間こども瞬読ドリル』の中にも、バラバラにある数字を見て、簡単な足し算、引き算をして瞬間的に答えを出すドリルがあります。毎日続けているうちに、いつのまにか数字に強くなりますよ。

(本記事は、『10秒間こども瞬読ドリル』著者へのインタビュー記事です)