偉大なリーダーが持つカリスマ性――今の10代の若者の言葉で言えば「rizz(リズ)」――は誰でも身につけられるのだろうか。人を引き付けるカリスマ的資質は一部の人が生まれながらに持つ、とらえどころのない才能のように感じられる。そうした資質を持つ人々が人と交流したり、おしゃべりしたりしていると、温かみがにじみ出て、何もしなくても周りに人が集まってくる。それ以外の人々は、メールを下書きしながら感嘆符の使い方について悩んだり、ミーティングで言った冗談を思い出しては受けたかどうか考えたりしている。マーケティング業務に従事する人々のコミュニティーでリーダーを務めるマイク・リッツォさんは「リズ」が昨年、オックスフォード英語辞典の発行元に「今年の言葉」に選ばれたことは「ばつが悪い」と話す。リズ(rizz)は自分の名前(Rizzo)とつづりが似ているが、自分にはまったく縁がないと考えているからだ。オンラインセミナーで司会を務めるときは手に汗をかくこともある。