正解は、投資を避けたほうが良いのはN社。
売上高10億円以下は、投資しないほうが無難
東証グロース(旧マザーズ)市場は、高い成長可能性があれば、売上高や利益が十分にあげられていなくても、上場できる市場です。
売上高10億円以下の会社や、創業以来ずっと赤字の会社など、通常だと上場できない会社でも上場できることがあります。
ベンチャー企業が大きく成長するために必要な、2つのステップがあります。
ステップ1:売上を伸ばす
ステップ2:利益を出す
重要なのはステップ1です。まず売上を出さないと話になりません。
私は、売上が10億円もない企業は、投資リスクが高すぎるので避けたほうが良いと思います。
売上高100億円以上で、売上成長率は高いものの利益がまだ出ていない企業は投資してみて面白いと思います。
さらに売上が伸びて黒字転換するところで株価の上昇が期待できるからです。
PSR20倍以上は、投資しないほうが良い
N社のPSR(株価売上高倍率)は116倍です。
PSR
=株式時価総額÷売上高
=株価÷1株当たり売上高
まだ売上があまり出ていないのに、投資家の期待で株価が非常に高くなっていることがわかります。
私はファンドマネジャー時代、PSR20倍以上の株は買わないことにしていました。投資家の期待が高すぎて危険です。
もちろん、短期トレードと割り切って株価チャートを見ながら売買するならば「なんでもあり」です。
上記の鉄則は、小型成長株の候補として長期投資する場合に気を付けるべきことです。
(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)