数え切れないほどコカインに言及、性的な暗示を含む表現を満載し、1分ごとにF爆弾(Fで始まる不適切ワード)を落とさずにはいられない主人公がいる。中国の映画検閲当局は、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの新作映画で難しい課題に直面した。ディズニー傘下のマーベル・スタジオの人気シリーズ最新作「デッドプール&ウルヴァリン」が上映されていることは、米国の娯楽産業と世界2位の映画市場の紆余(うよ)曲折を経た関係が新たな転換点を迎えたことを示す。ハリウッドが中国に輸出した映画の中で最も卑わいな作品だからだ。厳しい検閲ルールに従うことに慣れていた娯楽業界の幹部らは「デッドプール&ウルヴァリン」が中国公開にこぎ着けたことに驚いた。この作品を要求通りに調整する担当者は、公開を実現させるために創意工夫を凝らした。
米R指定映画「デッドプール」、中国の検閲通った理由
麻薬に言及し、Fワード連発でも中国公開にこぎ着けたのはなぜか
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