居酒屋で3時間続けた「モンハン接待」

「Aさん、今ハンターランクどれくらいですか?」
話しかけられたお局さんは一瞬仕事モードの鋭い眼光で睨み返してきたが、モンハンの話題と気付くやいなや、すぐに友好的になって話に乗っかってくれた。どうやら友人と二人でやっているが、あまりゲームが得意ではなくてうまく進められず困っていたらしい。

そこからの僕の行動は早かった。まずはモンハンをやっている支店のイケメン同期君を一人アサイン。それからAさん、Aさんの友人、僕、イケメン同期君の4人での個室居酒屋飲み会をセッティングした。居酒屋でビールとつまみを頼んだら早速接待モンハンがスタートした。モンハンに自信のあった僕はひたすらAさんのサポート。Aさんが3時間ずっと気持ちよくモンスターを狩れる環境とAさんが好きなお酒とツマミを提供し続けた。

そこから数回にわたって接待モンハンは続いた。その結果、半年も経つ頃にはAさんは僕とイケメン同期君にだけとても優しく接してくれるようになり、困った時はAさんに助けを求められる関係を獲得できた。もちろん先輩からの僕とイケメン同期君に対する評価も爆上がりで、狙い通り支店内でとても重宝されるようになった。

その後、Aさんがイケメン同期君に猛烈アプローチを始めるという新たな事件が勃発するのだが、それはまた別の機会に話すこととしよう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』から一部を抜粋・編集・加筆したものです)