ちゃんと働いているのに評価されない」「サイレント減点されている」……
あなたは職場でこういった「コスパの悪い」働き方をしていないだろうか?
あなたも、「職場で要領よく立ち回れる人」になって、「会社で自由と安寧を手に入れたい」と思ったことはないだろうか。
そんな思いに応える新刊が、『雑用は上司の隣でやりなさい』だ。最短出世中・現役エリートメガバンカーのたこす氏が「なぜか評価をされる人」が戦略的にやっている75のテクを明らかにした革新的な一冊として、各所で話題沸騰中。
地頭力よりも実力よりも大切な「超・圧倒的に役立つ」ノウハウが満載の本書。今回はそんな本書から「メモを取らない新人の末路」を解説する。

【裏で叩かれる】「メモを取らない新人」に100%待ち受ける悲惨すぎる末路Photo: Adobe Stock

メモは大事そうに取るフリをして、秒速で捨てよう

あなたはメモやノートを取りますか。「メモを取らない新人」はよく話題になりますよね。

あなたの後輩が熱心にあなたの言うことをメモしてくれると嬉しいし、逆にあなたが「メモを取ってほしいなー」と思っているにもかかわらず、ただ頷くだけでメモを取ってくれないとイラッとしてしまいませんか? これは“社会人あるある”だと思います。

結論から言うと、メモは自分にとって全く役に立たないことでも必ず取るべきです。そしてここからがさらに大事なのですが、上司や先輩にバレないところで、その日のうちにいらないメモは全部捨てるようにしましょう。
こうすることで、本当に自分にとって大切なものだけがメモやノートに刻まれるとともに、過去の振り返りが圧倒的にやりやすくなります。

「メモをしない新人」はサイレント減点される

では最適なメモについて考えてみましょう。
まずは分量です。メモの重要性は「何かあった時の振り返り」です。振り返りが多いとそれだけで気力を削られてしまいます。個人的な目安として、僕は1ヵ月でA4用紙一枚にまとめられる分量が上限だと思っています。これだけは覚えておこうという大切なことだけを真のメモにしていくべきです。

そして、「メモはなぜ全部取らないといけないのか」。
これはJTC(日系伝統的企業)という環境上の問題ですので一定の割り切りが必要だと思って諦めてください。少なくとも、上司や先輩からのアドバイスをメモに取らないという行動は当人からも周りからもネガティブに見られます。そういった無駄なサイレント減点を防ぐためにも、一旦はメモ帳に書き記しておくことが重要です。そして終業までのどこかのタイミングで、自分に全く価値のない情報は全て破棄してしまいましょう。

企業の「謎文化」にはむやみに逆ってはいけない

JTC(日系伝統的企業)には、一見合理的な理由が存在しないのにもかかわらず「是」とされている文化・風習・ルールがたくさんあります。そういった環境に対してあなたが逆らいたくなる気持ちはわかりますが、逆らったところで、組織が変わるわけでもなければ、あなたの評価が上がるわけでもありません。理不尽な理由で評価を下げられたり、最悪左遷されたりしてしまうことすらあります。それならばむしろ、「『メモを取るフリ』をするだけで加点される」という謎文化を利用してしまうほうがよほどコスパが良いです。

この工程を覚えておくと、メモやノートが最適化されるだけでなく、自分にとって大事な情報を取捨選択するのがうまくなるといった効果も得られます。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』から一部を抜粋・編集・加筆したものです)