ちゃんと働いているのに評価されない」「サイレント減点されている」……
あなたは職場でこういった「コスパの悪い」働き方をしていないだろうか?
あなたも、「職場で要領よく立ち回れる人」になって、「会社で自由と安寧を手に入れたい」と思ったことはないだろうか。
そんな思いに応える新刊が、『雑用は上司の隣でやりなさい』だ。最短出世中・現役エリートメガバンカーのたこす氏が「なぜか評価をされる人」が戦略的にやっている75のテクを明らかにした革新的な一冊として、各所で話題沸騰中。
地頭力よりも実力よりも大切な「超・圧倒的に役立つ」ノウハウが満載の本書。今回はそんな本書から「職場のお局さんと信頼関係を構築した本当の話」を解説する。

【本当にあった職場の事件簿】気性の荒いお局さんを個室で3時間「接待モンハン」した衝撃の結末Photo: Adobe Stock

お局さんへの「接待モンハン」

メガバンクの営業の現場には当然のように「接待」が存在する。お客さんとの夜の会食やランチだけでなく、休日にゴルフに行くこともある。

実は、接待はお客さんに対してだけではなく、社内に対しても存在する。接待麻雀なんかはもしかしたら読者の皆さんも聞いたことがあるのではないだろうか。「先輩や上司のアガリ牌をわざと自分が切って先輩や上司に気持ちよくなってもらう」といったご機嫌取りは昔はよくあったものである。

では、「接待モンハン」は聞いたことがあるだろうか。今日はそんな話をしよう。

ゲームの「モンハン(モンスターハンター)」を皆さんはご存じだろうか。最大4人で協力してモンスターを狩るゲームで、今も時代を超えて愛されている作品だ。ゲームオタクの僕は大学時代にサークルの同期たちと毎日寝る間を惜しんでやっていたくらいハマっていた時期もある。

まだ銀行に入りたてで右も左もわからない新人時代のある日、同期の女の子から面白い情報が入った。
「お局さんのAさんがモンハンってゲームをやっている人を支店内で探している」。

これはチャンスだと思った。このお局さんは事務スキルがとても高いのだが、気性が荒く、歴戦の先輩でも仕事を依頼するタイミングを見極めるのに苦労するほどの人物なのだ。この人とお近づきになれればこの支店での僕の立ち回りがラクになるかもしれない。

業後のある日、普段仕事で話しかけるにも覚悟がいるお局さんに対して僕は勇気を振り絞って話しかけた。