米民主党のカマラ・ハリス副大統領は、大統領選を共に戦う副大統領候補に中西部ミネソタ州のティム・ワルツ知事を起用することを決めた。ワルツ氏は知事2期目で、現在は全国民主党知事会の会長を務める。大統領選では激戦州のウィスコンシン州やミシガン州で特に重要な役割を演じるとみられる。ミネソタ州とメディア市場が重なるウィスコンシン州西部でワルツ氏の知名度はすでに高く、またミシガン州はミネソタ州と経済的・文化的な類似点が多い。ハリス氏の副大統領候補の一人として名前が挙がるまで、ワルツ氏はミネソタ州以外ではあまり知られていなかった。最近では、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領とJD・バンス上院議員(オハイオ州)をやんわりと攻撃したテレビのインタビューが注目を集め、ミネソタ州以外の民主党支持者の間でも人気が高まった。ワルツ氏がトランプ氏とバンス氏を評した「奇妙」という表現は民主党員の間ではやり言葉となった。