米ウォルト・ディズニーはこのところ、以前より多くの人々を家から連れ出している。ただ、適切な場所にではない。ディズニーは新作映画2本が大ヒットして好調だ。「インサイド・ヘッド2」と「デッドプール&ウルヴァリン」は現在、今年世界で公開された最も興行収入の高い映画となっている。前者は6月中旬に公開され、第3四半期(4-6月期)の映画事業に追い風となった。同社は7日、娯楽部門の売上高が前年同期比4%増の105億8000万ドルに達したと発表。米調査会社ファクトセットによると、9四半期ぶりにアナリスト予想を上回った。ただ映画の興行収入は近頃のディズニーにとってさほど大きな意味を持たない。テーマパーク事業は四半期の売上高と営業利益が期待外れの結果に終わった。国内のテーマパーク売上高はコロナ禍で休園した時期以降で最も低い伸びだった。同社は「消費者に影響を及ぼしている経済的な不確実性」を理由に挙げ、この低迷は「数四半期」続く可能性が高いとした。同社株は7日に4%超下落した。
ディズニーのパーク不振、映画ヒットでも補えず
個人消費の低迷が最も収益性の高いビジネスに打撃を与えている
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