「毎日が楽しくない」「人生が停滞しているような気がする」「このまま何者にもなれないまま、人生が終わってしまうのか…」。そんな悩みを抱える人におすすめなのが『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「自分の人生が変わるきっかけになった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。
一度の失敗で深く傷つきすぎていないか?
少数の顧客に多大な時間と労力をかけて、成果を出せないスタッフを見ていると、残念な気持ちになる。
彼らは一度クライアントに提案を拒絶されると深く傷つき、企画書を修正したり、魅力的なメールを書いたりすることに、限られた時間を費やしてしまう。
でも、考えてみてほしい。
企画書の書き方を考えている時間に、もっと多くのクライアントにアプローチしたほうが効率的ではないだろうか?
しかも、自分の企画が採用された経験がこれまでに何度かあって、立派な結果を残しているなら、もう企画書をアップグレードする必要はない。今は確率を高める世界に飛び込むタイミングだ。
僕はテレビ局でプロデューサーとして働いているとき、営業活動もしていた。
当時の僕は「運の領域」のことを考慮に入れず、この世には「実力の領域」しか存在しないと信じていた。
営業も「実力の領域」だと疑わず、営業成績を上げるためのノウハウを教えてくれない会社をうらめしく思っていた。
結果を出したければ、とにかく「トライ」の回数を増やせ!
そんなある日、僕が担当する番組に出演したベテランの保険営業マンと話をする機会があった。僕は彼に、どうやって営業のスキルを上げたのかをたずねた。
いざ話を聞いてみると、彼は「メンタルマネジメントのベテラン」だった。
すでに何件かの契約を成立させた経験があるなら、あとは顧客に会う回数を爆発的に増やすべきだと助言してくれた。
重要なのは、大勢の人に営業をして「拒絶」されても傷つかない、鋼のメンタルを手に入れることだと彼は力説した。
新人時代、彼は毎日100件以上の営業電話をかけ、拒絶されても挑戦し続けた。同期のほとんどは、最初の関門でくじけて退職していったという。
そうだ。僕は「確率」が営業成績に影響する、という事実を見逃していた。
僕が営業する製品を「ゴミ同然の不要なものだ」と思う人もいれば、オアシスのように感じる人もいる。
製品の評価は、相手の置かれた状況によって変わるものだから、僕を必要としている顧客に出会えるかどうかは、高確率で「運」にかかっている。
それなら、できるかぎり多くの人にアプローチして、自分のサービスをオアシスのように思ってくれる人がいないか、確認することが重要だ。
こんなときは、リソースを小出しにして何度もトライする「運の戦略」が効果的だ。
※本稿は『SUPER NORMAL 凡人が1%の「成功者」になる抜け道』を一部抜粋・再編集したものです。