料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから夏に旬を迎える果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

【農家が本気で広めたい!】1粒の犠牲でシャインマスカットが劇的に長持ちする、すごい方法ベスト1写真:難波雄史

つい最近まで、高級なぶどうといえば巨峰でした。今でも人気ですが、勢いではシャインマスカット。10年ほど前に登場してから、ぶどう市場を席巻しています。

酸味が少ないさわやかな甘さと透明感のあるビジュアルもさることながら、粒が大きくて種がなく、皮ごと食べられる点も支持を集める理由。
同じ特徴を持つシャインマスカットに続く品種も続々登場し、市場は花盛りです。
そのまま食べることがほとんどですが、冷凍すれば保存ができ、シャリシャリ食感も楽しめます。

そんな大人気のシャインマスカット、8月に入り、少しずつスーパーでも見かけるようになってきていますね。

どうせなら、おいしいものを選びたい!そこで、買うときの見分け方を生産者さんに聞いたところ、

多くの人は黄色っぽいものを避けますが、シャインマスカットは追熟しないので、実は黄色すぎるくらいのものを選んだほうが、糖度は高く、甘くなります。
ただ、その分特有の爽やかな香りは薄くなりますから、爽やかさを求めるなら実のグリーンが鮮やかなものがいいでしょう。

とのことでした!
少し黄色いマスカットのほうが甘くておいしいとは、ちょっと意外ですね。

さらに今回は、シャインマスカットを長持ちさせるためのすごい裏技も教えていただきました。

【農家が本気で広めたい!】1粒の犠牲でシャインマスカットが劇的に長持ちする、すごい方法ベスト1写真:難波雄史
【農家が本気で広めたい!】1粒の犠牲でシャインマスカットが劇的に長持ちする、すごい方法ベスト1写真:難波雄史

茎の先端を斜めにカットしたら、房から実を1粒とって、その切り口に刺し入れます。

こうすることで乾燥を防ぎ、刺した部分から栄養を補充できるのだそう。
1粒を犠牲にし、チルド室に入れることで、1か月くらいはもってしまうのだとか!

そして、なんと刺した1粒も食べられるそうです。
シャインマスカットを購入したら、ぜひ試してみてくださいね!

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!